11.あたしがアリスだった頃
作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也
細い首 絡みつく
見えない長い指
手鏡に 映るのは
三日月とあの人の影
もう少しだけそばに居て
あたしのこと忘れないで
過去と現在(いま)が
時間の国で魅かれ合う
ああ此処は
何時(いつ)でしょう
白い胸 抉るのは
微笑と熱い息
恋と云う嘘に死ぬ
世にも愚かなお伽話
もう一度だけ逢いにきて
愛していたと囁いて
夢と記憶は
同じ絵の具で描かれる
汚れた血
混ぜ合わせて
あたしがアリスだった頃
何もかもがきれいだった
空に染みひとつ
目にすることはなかった
あたしがアリスだった頃
さいごにアリスだった時
魔女が棲む森で
迷子になって怪我をした
呪いとは気づきもせず
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